電池

廃電池を用いた電池リサイクル関連の国内特許の目的金属ベスト(2024.5.18)

 国内の廃電池からの有価物抽出に関する特許権数の多い上位目的金属を纏めました。

 対象としている特許権は、現在権利存続中のもの(図で青色)と、権利化前、すなわち特許査定あるいは拒絶査定が下される前の段階にあるもの(図でオレンジ色)です。

 資源としての価値の高いNi&Coの採取に関する特許が最も多く、Liが次いでいます。ただし、権利化前の特許数を見ると、この関係は逆転していることから、近年ではLiの採取に関する技術開発に注目が集まっている模様です。(2024.5.18)

廃電池を用いた電池リサイクル関連の国内特許出願人ベスト(2024.5.17)

 国内の廃電池からの有価物抽出に関する特許権の多い出願人ベストを纏めました。

 対象としている特許権は、現在権利存続中のもの(図で青色)と、権利化前、すなわち特許査定あるいは拒絶査定が下される前の段階にあるもの(図でオレンジ色)です。

 また、出願人とは筆頭出願人を指します。

 上から順に、確定している特許権数の多い順で並べています。

 住友金属鉱山(株)を出願人とする特許が圧倒的に多いことが認められます。JX金属(株)が次いでいます。この2社で、現在存続している特許権および特許出願の約5割を占めています。特に、住友金属鉱山(株)はJX金属(株)に比べ、権利化前の特許数も多く、現在も積極的に開発を続けていることが窺えます。

 この他に注目されるのは、(株)アサカ理研とエスケーイノベーションです。この2社は現在存続する特許件数はあまり多くはないものの、権利化前の特許数が際立っています。このことは、両社が近年、この技術分野に積極的に注力を注いでいることを表していることと思われます。(2024.5.17)